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こんにちは!
瑞浪市の工務店、一建の安藤です😊
本日のお題は、最近住宅業界で話題になっているウッドショックについてお話したいと思います。
ウッドショックとは、木材が不足することで価格が急激に高騰している問題のことです。過去にはオイルショックでトイレットペーパー不足になりましたね。近年でいうと、コロナ禍でマスクが不足したのは皆さんも良く覚えていらっしゃいますよね。その状況が、今まさに住宅用の木材で起こっているのです。
では、なぜこのような事態になってしまったのでしょうか。ウッドショックになった原因は主に4つあります。
2020年、アメリカでは地球温暖化による気温上昇により、76箇所の大規模火災が発生しています。その中でも西海岸の大規模森林火災は過去最大と言われており、多くの木材と住宅が焼けました。それによる住宅復興に向けた需要拡大が今回の木材不足にも関係しています。また、コロナ禍によるステイホームでDIYの需要が増えたのと、さらに歴史的低金利のため戸建て需要が増加したため、アメリカの木材輸入量は前年に比べ23%も増加しています。自国での消費が増えたため、日本向けの出荷量は減少しています。
中国国内の木材需給率は2割程度で木材消費量の40%はアメリカからの輸入に頼っています。1998年の長江大洪水を引き起こした原因が大規模森林伐採であったとされており、2016年以降天然林の商業的伐採は禁止となりました。そして、世界でも先立ってコロナウイルス感染症を乗り越えた中国の住宅市場は活発になっており、輸入木材を高値で買占めています。中国は木材に関しては品質、価格等を交渉なしで買いますが、品質に厳しく、元々低価格で仕入れていた日本は買い負けして調達できない、もしくは高値で仕入れるしかないという状況に陥っているのです。
昭和30年には94.5%だった国内の木材需給率ですが、現在ではなんと37%まで低下しています。日本は国土の3分の2が森林を占めている森林大国でありますが、7割は輸入に頼っている状況なのです。また、最近新しく建っている公共の建物は木材をふんだんに使った造りが多いですよね。2010年の「公共建築物等における木材利用の促進に関する法律」の施行後、公共建築物および民間商業建築物などの木造化・木質化需要が高まっていることも、今回のウッドショックに関係しています。
最近の原油価格の高騰で輸送費が3倍となっています。輸送費が上がればもちろん木材の価格も自然と上がりますよね。また、カナダ最大手の製材会社の伐採停止や、SPFの大手メーカーのストライキ、コロナウイルス感染症による港湾の作業員の確保等、様々な要因が重なり木材の価格は上昇しています。そしてよく耳にするのが『コンテナ不足』。これは、米中貿易摩擦などで落としていた生産をコロナ感染症で一段と減らしたけれど、工場生産を早期に回復させ中国から、巣ごもり需要がふくらんだ米国に向けた荷物が増えたことが原因です。この急速な変化に対応できずコンテナ不足という事態に陥ったのです。
※SPFとは、3つの木の名前の総称です。北米産の針葉樹であるスプルース(Spruce/トウヒ)、パイン(Pine/松)、ファー(Fir/もみの木)の頭文字をとってSPFと言います。
現在、日本の住宅市場で問題となっている『ウッドショック』ですが、上記4つが主な原因となっています。コンテナ不足に関しては解消してきていると言われていますが、中国・アメリカの住宅市場の活状はしばらくは続くとされていますので、日本国内での木材不足はまだまだ続くと予想されます。私たちもこの状況に大変困惑しておりますし、これからどういう状況になるのかも全く検討がつきません。これから家づくりをされるお客様もとても心配されていることかと思います。
少しでも早い段階でマイホームを建てるべきなのか、それともウッドショックが終息するまで待つべきなのか、今は誰にも正解は分からないというのが現状です。もし近い将来、マイホームを建てる計画があるのでしたら、なるべく早めに住宅会社に相談されることをお勧めします。その中で自分たち家族に合ったタイミングを模索するのが、今最も良い方法かと思います。
少しでも早く、コロナウイルス感染症とウッドショックが終息するよう願っています。
WELCOME!
一建は東濃でマイホームをお考え中の方に
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